2015年12月10日

労災型・控訴審での第2回弁論の骨子

2015年12月4日の、尼崎アスベスト訴訟・労災型の控訴審第2回弁論で弁護団が主張した骨子を紹介します。 (続きを読む…)

2015年9月10日

大阪高裁 尼崎アスベスト訴訟(労災型) 第1回弁論レジュメ

大阪高裁で、2015年9月7日に行われた、尼崎アスベスト訴訟(労災型)の第1回弁論の要旨は、次の通りです。

第1 過失ないし安全配慮義務違反の判断枠組みの判例違背

1 企業責任(クボタの責任)における予見可能性
(1)抽象的危険ないし抽象的危惧があれば予見可能性がある(確定判例)
企業の安全配慮義務違反・不法行為責任が問われる際の「予見可能性の程度」とは,「重大な生命・健康被害が発生するおそれという抽象的危険ないし抽象的危惧を認識していること又はその認識可能性があることで足り,必ずしも生命・健康に対する障害の性質,程度や発症頻度まで具体的に認識し得る必要はない」というのが確定判例です(長崎じん肺訴訟控訴事件・福岡高判平成元年3月31日判例時報1311号36頁ほか)。
この根拠は,特別な社会的接触の関係に入った労働者(下請人の被用者等も含む。)に対しては社会生活上の一般的な義務を超える程度の注意義務を負い,企業が他人を使役して経済的利益を享受する以上は労働者らの生命・健康に配慮すべきだからであり,安全配慮義務違反・不法行為責任を通じて認められています(関西保温工業事件,三井倉庫事件)。 (続きを読む…)

2014年3月12日

公害型、控訴審判決を受けて声明文を発表

3月6日の控訴審判決を受け、原告団と弁護団、アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会は、判決後の報告集会(エビスビルAAホール)で以下の声明文を発表し、記者会見に臨みました。

 

声 明 文

2014年3月6日

兵庫尼崎アスベスト訴訟原告団

兵庫尼崎アスベスト訴訟弁護団

アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会

本日,大阪高等裁判所第1民事部は,クボタからの控訴を棄却する判決を言い渡した。

本判決は,クボタ旧神崎工場では昭和29年から昭和50年に至まで工場周辺へ石綿を飛散させていたことを改めて認定し,その被害の範囲は工場周辺約300mに及んでいるとしたうえで,被害者山内は同工場から南200mに所在した勤務地で曝露したことを認め,大気汚染防止法25条1項を適用してクボタの責任を認めた。 (続きを読む…)

2014年3月12日

クボタの飛散責任範囲を300mに限定  大阪高裁控訴審判決

3月6日の大阪高裁控訴審判決

膨大な被害実態を無視

クボタ旧神崎工場周辺に勤務・居住し、中皮腫で死亡した2遺族が、加害企業・クボタと規制を怠った国の責任を問う尼崎アスベスト訴訟の公害型の控訴審判決が3月6日、大阪高裁(小島浩裁判長)で言い渡されました。

高裁でもクボタからの周辺への飛散を認定

判決は、クボタを中心に広範に広がっているアスベスト被害の深刻さを無視し、「被害範囲は工場周辺300m」と、神戸地裁判決を踏襲した不当なものでした。この結果、クボタからJRを挟んで真南の工場に勤務していた故・山内孝次郎さんの請求は認めたものの、1,200mに居住し、潮江デパート(370m)に毎日のように買い物していた故・保井綾子さんの請求は、因果関係を否定し、請求を認めませんでした。また、国の責任については「危険性を予見すべき医学的知見は集積していなかった」と不問とする不当なものでした。 (続きを読む…)

2013年5月16日

大阪高裁に40,000筆の署名を提出

アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会(船越正信会長)は5月16日、大阪高等裁判所第一民事部の小島浩裁判長宛に、「国とクボタの責任を問う尼崎アスベスト訴訟控訴審『いのちと健康を尊重する公平、公正な判決を求めます』」署名を、原告の山内康民さん、保井祥子さん、八木和也弁護団事務局長、粕川實則・尼崎の会事務局長が、40,000筆、提出しました。 (続きを読む…)

2013年3月18日

公害型・控訴審はじまる 第1回弁論に130人

3月15日に大阪高裁で開催された「尼崎アスベスト訴訟」控訴審の第1回弁論に130人が傍聴につめかけ、抽選で傍聴できなかった人が法廷前にあふれました。 (続きを読む…)

2012年10月2日

尼崎アスベスト訴訟(労災型)第15回弁論開かれる

クボタはYさんに直接、業務内容の指揮・監督をしていた

下請け、孫請けに対してもクボタに安全配慮義務があった

尼崎アスベスト訴訟(労災型)の第15回弁論が10月1日、神戸地方裁判所で開催され、傍聴席をほぼ満席にする35人の支援者が傍聴しました。 (続きを読む…)

2012年8月23日

MBSラジオ「たね蒔きジャーナル」に原告の山内さん、八木弁護団事務局長が生出演

クボタからのアスベストの飛散を「公害」として初めて認定

しかし、国の責任は不問-神戸地裁判決

クボタ旧神崎工場の周辺で働いていたり、生活していた人の遺族が、国とクボタを相手に起こした尼崎アスベスト訴訟は、先日神戸地裁で判決が言い渡されました。クボタはこれまで、企業の「社会的責任」として、工場労働者や近隣住民らに救済金を支払っていますが、救済ではなく、明確な加害責任を求めて起こされた裁判です。判決は企業責任を初めて認め、アスベストの飛散を「公害」として初めて認定しましたが、工場からの距離によってその判断は分かれ、国の責任については認めませんでした。きょうはスタジオに原告のお一人と弁護士をお招きし、国と企業の責任についてお聴きします。(MBSラジオの番組ホームページから)

 2012年8月20日(月)の「たね蒔きジャーナル」(MBSラジオ・21:00~22:00)に原告の山内康民さんと弁護団事務局長の八木和也弁護士が生出演。水野晶子アナウンサーのインタビューに応えました。

水野晶子アナウンサー

平野幸夫・毎日新聞「ほっと兵庫」編集長

八木和也・兵庫尼崎アスベスト訴訟弁護団事務局長

山内康民・クボタ・アスベスト訴訟原告

以下の記録は、2012年8月20日21:00からの毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」のアスベスト訴訟の話題部分を録音し、「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」の事務局長・粕川實則が記録したものです。従って、文章表現上の責任は粕川にあります。 (続きを読む…)

2012年8月13日

わが国で初めてアスベスト公害の企業責任を認める

クボタと国の責任を問う尼崎アスベスト訴訟

尼崎市のクボタ旧神崎工場周辺住民に、中皮腫等のアスベスト被害が多発している問題で、加害企業・クボタと規制を怠って被害を拡大した国の責任を問う尼崎アスベスト訴訟は、8月7日、神戸地方裁判所がクボタの責任を認め、損害賠償を命じました。わが国で初めてアスベスト公害の加害責任を認める判決です。 (続きを読む…)

2012年8月7日

2012年8月7日 神戸地裁判決に対する声明

加害企業・クボタと国の責任を問う、尼崎アスベスト訴訟で、神戸地方裁判所は8月7日、加害企業・クボタの旧神崎工場周辺へのアスベスト飛散を認める判決を下しました。この判決は、クボタ周辺のアスベスト被害が「公害」であることを認定した全国初のものです。

原告団と弁護団、アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会は、同日の判決報告集会で、以下の声明を発表しました。 (続きを読む…)

2012年3月25日

尼崎アスベスト訴訟(環境型)で原告側弁護団が最終弁論

クボタと国の責任を問う、尼崎アスベスト訴訟(神戸地方裁判所)の第27回弁論が、2012年3月21日におこなわれ、原告側弁護団が最終弁論をおこないました。

同日の弁護団による最終弁論は、平成24年3月21日付原告最終準備書面の要約ではなく、口頭弁論を要約したものです。 (続きを読む…)

2012年3月25日

原告・保井祥子さんの最終意見陳述

3月21日の尼崎アスベスト訴訟(環境型)第27回弁論(結審)で原告の保井祥子さんが「私は、お母さんを、クボタと国に殺されたと思っています」と訴えました。以下、陳述内容を紹介します。 (続きを読む…)

2012年3月25日

原告・保井安雄さんの最終意見陳述

3月21日の尼崎アスベスト訴訟(環境型)第27回弁論(結審)で原告の保井安雄さんが「クボタと国には謝罪をして欲しい」と最終意見陳述をおこないました。以下、紹介します。 (続きを読む…)

2012年3月25日

原告・山内康民さんの最終意見陳述

2012年3月21日の尼崎アスベスト訴訟(環境型)第27回弁論(結審)で原告の山内さんが最終意見陳述をおこないました。以下、紹介します。 (続きを読む…)

2012年3月25日

藤原精吾・弁護団長の最終意見陳述

2012年3月21日に開催された尼崎アスベスト訴訟第27回弁論(結審)における、弁護団長の藤原精吾弁護士の最終意見陳述を紹介します。 (続きを読む…)

2012年3月25日

尼崎アスベスト訴訟(環境型)が結審  判決は8月7日

クボタと国の加害責任は明白

判決は、8月7日午後2時

2007年5月にアスベストによる健康被害に対する国と加害企業・クボタの責任を明確にすることを求めて神戸地裁に提訴された尼崎アスベスト訴訟が3月21日、山内、保井さんの遺族が意見陳述し、原告弁護団が口頭弁論を行い、結審しました。判決は、8月7日に101号大法廷で言い渡されます。結審を、延べ120人の支援者が傍聴し、原告らを励ましました。 (続きを読む…)

2011年7月14日

クボタアスベスト訴訟(環境型)第22回弁論開かれる

「アスベストを産業振興の一環として位置づけ、アスベスト使用を奨励し、被害を放置し続けた国の責任は免れない」弁護団が主張

国とクボタの加害責任を問う尼崎アスベスト訴訟(環境型)は12日、神戸地裁大法廷で第22回弁論が開催され、雨の中、70人が傍聴しました。

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2010年12月10日

クボタアスベスト訴訟(環境型)第19回弁論開かれる

「国の簡易水道政策にもとづいて、クボタなどがアスベストを大量使用」弁護団が指摘

アスベスト被害の国と加害企業の責任を求める、尼崎アスベスト訴訟(公害型)の第19回弁論が12月8日、神戸地方裁判所で開催され、約80人が傍聴しました。

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2010年9月30日

クボタアスベスト訴訟(環境型)第18回弁論開かれる

クボタ「アスベスト粉塵はクボタに限らない」
「尼崎の深刻なアスベスト被害は、建材でもブレーキパッドでもない」弁護団が反論

アスベスト被害の国と加害企業の責任を求める、尼崎アスベスト訴訟(公害型)の第18回弁論が9月27日、神戸地方裁判所で開催され、約60人が傍聴しました。

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2010年7月15日

クボタアスベスト訴訟(環境型)第17回弁論開かれる

クボタ「密閉していたから周辺に飛散させていない」
「『窓全部開放』なのに『密閉化』は通らない」弁護団が反論

アスベスト被害の国と加害企業の責任を求める、尼崎アスベスト訴訟(公害型)の第17回弁論が7月14日、神戸地方裁判所大法廷で開催され、大雨警報のなか約60人が傍聴しました。

被告・クボタは、旧神崎工場周辺へのアスベスト飛散について、「早い段階から製造工程の自動化・密閉化を行っており、アスベストを飛散させていない」と加害責任を全面的に否定しています。

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2010年5月17日

クボタアスベスト訴訟(環境型)第16回弁論開かれる

原告弁護団99%集じんでも、年間90トンを大気に」

アスベスト被害の国と加害企業の責任を求める、尼崎アスベスト訴訟(公害型)の第16回弁論が5月17日、神戸地方裁判所大法廷で開催され、約80人が傍聴しました。

被告・クボタは、旧神崎工場周辺へのアスベスト飛散について、「古いことなので、当時の実情が分かる資料はほとんどなく、詳細は不明」としながら、「早い段階から製造工程の自動化・密閉化を行っており、アスベストを飛散させていない」と加害責任を否定しています。

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2010年3月29日

クボタアスベスト訴訟(環境型)第15回弁論開かれる

クボタ、証拠も示さず「アスベストは飛散させていなかった」

アスベスト被害の国と加害企業の責任を求める、尼崎アスベスト訴訟(公害型)の第15回弁論が3月29日、神戸地方裁判所大法廷で開催され、約80人が傍聴しました。

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2009年12月26日

クボタアスベスト訴訟(環境型)第14回弁論開かれる

「国がアスベストを工場周辺に飛散させる行為を奨励」原告弁護団が指摘

アスベスト被害の国と加害企業の責任を求める、尼崎アスベスト訴訟(公害型)の第14回弁論が12月25日、神戸地方裁判所大法廷で開催され、80人が傍聴しました。

被告・クボタは、石綿製品の製造工程で「遅くとも1964(昭和39)年末頃までには各工程の自動化・密閉化がほぼ完成していたし、屋内作業なのでアスベストを近隣へは飛散させていない」とし、「責任はない」と主張しています。

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2009年10月23日

クボタアスベスト訴訟(環境型)第13回弁論開かれる

クボタが工場周辺にアスベストを飛散させたのは明らか

国とクボタの責任を問う尼崎アスベスト訴訟は10月23日、神戸地裁大法廷で第13回弁論が開かれ、原告側弁護団が1966年に東京で開催された「第16回国際がん学会」でアスベスト関連工場近隣の住民から中皮腫が発症していたことが報告されていたこと、とりわけ青石綿の危険性が当時から知られていたことなど、6点の証拠を提出しました。

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2009年7月10日

クボタアスベスト訴訟(環境型)第12回弁論開かれる

労働基準監督署がクボタに「アスベスト飛散防止」をたびたび監督指導

7月10日、神戸地裁で開催された尼崎アスベスト訴訟第12回弁論で、原告弁護団は、クボタがアスベストを飛散させて周辺住民に多大な被害を与えたことを、クボタの内部資料や労働基準監督署の指導文書、周辺住民の証言、アスベスト飛散に関しての疫学的研究成果である「車谷・熊谷論文」などを用いて全面的な反論を行いました。この日の裁判には、大雨注意報が出されている中でも90人が傍聴し、原告を激励しました。

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2007年11月28日

クボタアスベスト訴訟(環境型)第2回弁論開かれる


「クボタは『過失がなかった』具体的資料を示せ」
「国は監督を怠った」

原告弁護団が主張

(株)クボタと国の責任を問うクボタアスベスト裁判の第2回口頭弁論が2007年11月28日、神戸地裁101号大法廷で開催され、支援者88人が傍聴席を埋めつくしました。  (続きを読む…)

2007年9月5日

クボタアスベスト裁判はじまる-神戸地裁

「クボタと国は責任認めろ」 第1回口頭弁論に140人

国・クボタは「責任ない」

兵庫県尼崎市でアスベスト(石綿)を使用していた工場近くに勤務、居住し、中皮腫で死亡した男女2人の遺族らが、国と機械メーカー大手クボタを相手に計約1億1,500万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が10月5日、神戸地裁(下野恭裕裁判長)であり、原告らが法廷で意見陳述しました。国とクボタ側はいずれも責任を認めない姿勢を示しました。
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