2016年4月1日

5月26日に、労災型・尼崎アスベスト訴訟の大阪高裁判決

山本隆彦さん、藤原信之さんの遺族が、加害企業・クボタとアスベストの規制を怠った国の責任認めるように訴えた大阪高裁での裁判は、2月15日に結審しました。
この労災型アスベスト訴訟控訴の結審で、原告弁護団は、労働者の生命よりも産業活動を優先させた神戸地裁判決を厳しく批判し、1月22日の大阪建設アスベスト訴訟大阪地裁判決、同22日の京都建設アスベスト訴訟京都地裁判決が、双方とも国の責任を認めていることにふれ、「加害企業が利益追求のために安全策をとらず、そのしわ寄せが労働者の命に及んだこと、国の不作為が被害を拡大させた事実を真摯に受け止め、経済活動を優先させるのか、人命・健康を優先させるのかという価値判断を伴う重要な事件であることを認識の上、公正な判断を」と訴えました。
いよいよ大阪高裁で5月26日午後1時20分に判決が言い渡されます。
労災型の尼崎アスベスト訴訟判決を、これまでの運動の総仕上げと位置づけ、大法廷を埋めつくしましょう。多くのみなさんの参加をお願いします。

集合時間  5月26日(木) 12時30~
集合場所  大阪高等裁判所 南の広場(大阪高裁の真南)

判決後の報告集会は、大阪市中央公会堂・小集会室で開催します。こちらへの参加もよろしくお願いいたします。

2016年3月1日

アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会 第11回総会のご案内

2005年6月29日の、いわゆる「クボタショック」から11年目を迎えます。
労災型の神戸地裁判決は、労働者の生命よりも産業を優先する極めて不当なもので、直ちに大阪高裁に控訴し、闘いを継続してきました。2016年2月15日に結審となり、いよいよ5月26日に判決が言い渡されることになりました。
アスベストによる被害は拡大の一途をたどっており、厚労省が発表した中皮腫死亡者数は年間1,400人にものぼり、尼崎市における中皮腫死亡者は、毎年30~40人と、全国的に突出した異常な犠牲者を数えます。全国的には10万人1人、尼崎では1万人に1人、10倍のリスクです。アスベストを吸い込んで発症するまで20~50年の潜伏期間があることを考慮すれば、被害の本格的な発症はこれからといえます。
この1年間の闘いを振り返り、今後1年間の運動方針を確認する総会を下記の日程で開催します。多数のご参加をお願い致します。

2016年4月2日(土) 午後2時~
尼崎市立 小田公民館 大ホール

① 尼崎アスベスト訴訟(労災型) 到達点と今後の展望・課題
② 原告の訴え
③ 一年間のまとめと運動方針の確認
④ 決算、予算の確認
⑤ 新役員体制の選任

*JR尼崎駅北側、ホテル・ホップインアミングの東側、キューズモール尼崎の駐車場が便利です

2015年12月8日

12月4日 労災型・大阪高裁第2回弁論を85人が傍聴 

弁護団、国・クボタを免責する地裁判決の誤りを指摘

国とクボタの加害責任を問う労災型の尼崎アスベスト訴訟は4日、大阪高裁202号大法廷で第2回弁論が行われ、原告弁護団が加害企業を免責した神戸地裁判決の誤りを厳しく指摘しました。
当日は、木枯らしが吹き荒れる寒い天候でしたが、85人が傍聴し、原告の藤原ノリエさん、山本美智子さんを激励しました。
弁護団は、神戸地裁判決は「予見可能性」があるというためには①抽象的な危惧では足りない、②アスベストに曝露した水準ごとの健康被害の医学的知見の確立が必要、としていますが、これまでの確定判例では「抽象的危険ないし抽象的危惧があれば予見可能性がある」とされていると指摘。「地裁判決は、人の命や健康を犠牲にしてでも企業の制約なき利潤追求を優先するとうい倒錯した価値判断と言わざるを得ない。国の責任についても『速やかに、技術の進歩や最新の医学的知見等に適合したものに改正すべく、適時にかつ適切に行使されるべき』(筑豊じん肺事件、最高裁平成16年4月27日判決)とあるように、規制のあり方は高度化していくというのが最高裁判例の確立した考え方だ」と主張しました。 (続きを読む…)

2015年12月5日

労災型・大阪高裁に11,450筆を提出

労働者のいのちと健康を尊重する公平、公正な判決を求めます 署名

アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会は、4日、11月末までに寄せられた「労働者のいのちと健康を尊重する公平、公正な判決を求めます」署名11,450筆を第一弾として大阪高裁第一民事部E係に、粕川實則事務局長が提出しました。
今回の署名は、第一回弁論が「結審」となる心配の中で取り組んできましたが、弁論が継続される見込みであり、引き続く署名の取り組みをお願いいたします。

以上

2015年11月20日

11月17日 クボタ本社前要請行動に75人

クボタは、加害責任を認め謝罪せよ!

クボタの発表(本年9月末現在)によれば、兵庫県尼崎市のクボタ旧神崎工場周辺住民279人が、中皮腫やアスベスト関連疾患に罹患し、死亡・闘病という甚大な被害を出しています。クボタ労働者の犠牲者も195人。あわせて474人が犠牲となり、今も増え続けています。医学的な資料が整わず泣き寝入りした方は、想像もつかない数と思われます。
最高裁決定によって、クボタが同工場周辺住民に中皮腫など死に至る深刻な健康被害をもたらしていたことが法的に確定。クボタは賠償金を振り込みました。しかし、最高裁決定から9ヶ月経っても、被害者に対する直接の謝罪すらありません。「いのちを金で買うのがクボタの姿勢か」と指摘されています。
「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」(以下、尼崎の会)は11月17日、クボタ本社(大阪市浪速区)正面玄関前で「人口密集地の旧神崎工場で1954年から95年までの41年間にわたって23万トン(中皮腫を発症するリスクが500倍とされる青石綿8.8万トンを含む)を超える大量のアスベストを使用し、石綿セメント管や建材を製造し、製造工程から発生したアスベスト粉じんを工場周辺に撒き散らしてきた。クボタ旧神崎工場周辺のアスベスト被害者は、アジア最大の規模となっています。この深刻な犠牲の上に、今日のクボタがある」と指摘。被害者への直接の謝罪を求めました。この行動には、雨にもかかわらず、75人が参加し、通行人や北隣する大型電器ショップの買い物客にビラを配布しました。
被害者遺族の山内康民さん、徳田稔尼崎市議、尼崎医療生協の小林健一さん、尼崎の会の粕川實則事務局長らがリレートークし、クボタの姿勢を糺しました。

以上

2015年11月17日

クボタは、加害責任を認め、謝罪せよ!(クボタ本社前配布ビラ)

クボタは、加害責任を認め、謝罪せよ!

「50年の経過後に『排出行為に無過失責任』を負わせるのは、経済活動の自由及び財産権に対する侵害で許されない」(裁判におけるクボタの主張)

裁判で加害責任を断罪されても、遺族に謝罪しないクボタ社長

クボタの発表(本年9月末現在)によれば、兵庫県尼崎市のクボタ旧神崎工場周辺住民279人が、中皮腫やアスベスト関連疾患に罹患し、死亡・闘病という甚大な被害を出しています。クボタ労働者の犠牲者も195人。あわせて474人が犠牲となり、今も増え続けています。医学的な資料が整わず泣き寝入りした方は、想像もつかない数と思われます。
最高裁判所第三小法廷は、本年2月17日付けで大阪高等裁判所の判決を支持し、クボタの加害責任が確定しました。
クボタは、2005年6月の「クボタショック」以降、自らが使用し続けてきたアスベストとの因果関係は明らかでないとして、法的責任を否定し続けてきました。世論に押されて、クボタは、2006年4月の「救済金」の支払い制度をつくりましたが、「旧神崎工場の近くにお住まいの方に影響を及ぼした可能性は否定できない」と、責任を曖昧にしたままです。一方、裁判では一転して「早くから自動化・密閉化をしており、アスベストの飛散はない」と、最後まで責任を完全否定し続けたのです。 (続きを読む…)

2015年2月20日

御支援に感謝。公害型・最高裁向けの署名は、終了しました

支援者、支援団体のみなさん

最高裁判所第三小法廷は、尼崎アスベスト訴訟の上告受理申立に対して、2月17日付で、不受理と決定し、あわせて被告・クボタの上告も棄却しました。
これにより、昨年3月6日に言い渡された大阪高裁の判決が確定しました。2遺族の原告のうち1遺族に対しては損害賠償を命ずる一方、もう1遺族に対してはクボタの責任が否定されました。国の責任については不問とされました。
この最高裁決定をふまえ、弁護団、「尼崎の会」は声明を発表しました。
この公害型のアスベスト訴訟では、神戸地裁段階から多くの個人、団体のみなさまから御支援をいただき、運動を支えていただきました。心から感謝申し上げます。
神戸地裁の判決に向けての署名は、69,966筆
大阪高裁判決に向けての署名は、97,086筆
最高裁の公正な審理を求める署名は、目標としていた3万を超えました。しかし、突然の今回の決定で、昨年12月24日に提出できたのは、17,806筆でした。
今週、弁護団が最高裁の担当書記官と面談する際に寄せられた署名すべてを提出する予定でしたが、残念ながらかないませんでした。
声明にもある通り、引き続き被害者の救済活動に全力を挙げて取り組む決意です。今後ともご支援をお願いいたします。

以上

2015年2月16日

第10回総会と労災型判決前決起集会の開催について

労災型・判決前決起集会と第10回総会 開催のご案内

2005年6月29日の、いわゆる「クボタショック」から10年目を迎えます。
今年は、クボタと国の責任を問う公害型裁判の上告審が最高裁判所で審理中であり、また、労災型の神戸地裁での闘いも、いよいよ3月23日に判決となりました。
さて、アスベストによる被害は拡大の一途をたどっており、厚労省が発表した中皮腫死亡者数は年間1,400人にものぼり、尼崎市における中皮腫死亡者は、毎年30~40人と、全国的に突出した異常な犠牲者を数えます。全国的には10万人1人、尼崎では1万人に1人、10倍のリスクです。
アスベストを吸い込んで発症するまで20~50年の潜伏期間があることを考慮すれば、被害の本格的な発症はこれからといえます。アスベストから市民の健康を守る砦としての役割が求められています。
今後1年間の運動方針を確認する総会を下記の日程で開催します。多数のご参加をお願い致します。

と き  2015年3月14日(土)午後2時~

ところ  尼崎市立中央公民館 ホール

① 尼崎アスベスト訴訟 到達点と今後の展望・課題
② 被害者・家族の会、原告からの訴え
③ 一年間のまとめと運動方針の確認
④ 決算、予算の確認
⑤ 新役員体制の選任

*最寄りのバス停は、西難波北か橘公園前。車でお越しの方は、 尼崎市役所南の駐車場が便利です。

以上

 

2014年9月5日

9月30日の労災型判決が延期ー判決日は未定

9月30日に予定されていた、労災型の尼崎アスベスト訴訟・神戸地裁判決が延期となりました。
被告・国が8月29日に神戸地裁に対して「判決の延期」を申し入れ、同日、地裁が原告側弁護団に意見を求めてきました。弁護団は「延期せず、当初予定通り判決を」と地裁に返事をしていました。
ところが、9月5日、地裁が職権で「9月30日の判決期日を取り消し、追って指定する」と、弁護団に連絡をしてきました。詳細は、後日ニュースで報告する予定です。
したがって、当日の傍聴支援、報告集会は中止とし、判決日が確定した段階であらためてお知らせします。
泉南アスベスト訴訟の最高裁判決が10月9日に予定されており、神戸地裁は最高裁判決を参考にすると思われます。また、9月17日に判決言い渡しが決まっていた福岡地裁の九州建設アスベスト訴訟の判決も延期となっています。

2014年8月30日

尼崎アスベスト訴訟(労災型)判決前決起集会に72人

アスベストによる肺がんで亡くなった2遺族が5年前に提訴した、国と加害企業・クボタの責任を問う労災型の裁判は、9月30日に神戸地裁で判決を迎えます。約1ヶ月を前に、支援団体「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」は8月28日、判決前決起集会を尼崎市中小企業センターで開催し、会場を埋めつくす72人が参加しました。 (続きを読む…)

2014年3月27日

尼崎アスベスト訴訟(労災型)が結審、判決は9月30日

尼崎アスベスト訴訟の労災型は、3月26日、神戸地裁で22回の弁論が開催され、この日で結審し、9月30日に判決と決まりました。大法廷で開かれた弁論を、90人の支援者が傍聴しました。 (続きを読む…)

2014年3月12日

労災型  神戸地裁で第22回弁論(結審)

3月26日(水)

第22回最終弁論(結審)

13:30から、神戸地方裁判所101号法廷(大法廷)

13:00 JR神戸駅北側・湊川神社前集合

報告集会は、神戸市立総合福祉センター

いよいよ、尼崎アスベスト訴訟(労災型)の裁判は、最終局面。26日に結審を迎えます。神戸地裁で一番大きな法廷、101号法廷で、弁護団が最終弁論をします。傍聴席を埋めつくしましょう。
以上

 

2014年2月7日

大阪高裁に署名1,403筆を追加提出。最終累計は97,086筆

2月7日、「いのちと健康を尊重する 公平、公正な判決を求める署名」1,403筆を大阪高裁に追加提出しました。累計の最終到達は97,086筆となりました。ご協力いただいた全国の関係諸団体、個人の皆様のお力添えに、心から感謝申し上げます。

2013年12月27日

「尼崎の会」第9回総会 開催のご案内

アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会

第9回総会の開催について

と き  2014年1月25日(土) 午後2時~5時

ところ  旧尼崎市立労働福祉会館 3階中ホール

「クボタショック」から9年目を迎えます。クボタと国の責任を問う裁判を提訴して6年。公害型は控訴審が大阪高裁で2013年10月に結審し、いよいよ3月6日に判決を迎えます。

10万を目標に取り組んだ「いのちと健康を尊重する公平、公正な判決を求める署名」は、12月25日、累計で93,540筆を大阪高裁の小島浩裁判長に届けました。

2013年12月10日に厚労省が発表した、労災や公害によるアスベスト被害者は11,332人。公式に認定されただけで1万人を超えました。尼崎市における中皮腫死亡者は、毎年20数人だったものが、2011年には43人、12年には31人と、全国的に突出した異常な犠牲者を数えます。

2014年、尼崎アスベスト訴訟(公害型)の控訴審判決は3月6日、大阪高裁で出されます。労災型は、神戸地裁で3月26日に結審を迎え、判決日が決まります。

12月25日の泉南アスベスト第二陣高裁判決は、「悪魔の判決」といわれた一陣の控訴審判決を覆し、原告が完全勝利しました。大きな前進です。加害企業・クボタと国の責任を明確にさせるまで、闘い続けます。これからが勝負です。総会に多数ご参加いただきますようご案内します。

以上


高裁宛の公正な裁判要請の署名のお願いです。ご協力お願いします。

 

公正な判決を求める署名にご協力を! 公正な判決を求める要請署名用紙のダウンロード

2013年1月29日

「尼崎の会」第8回総会に100人

深刻な被害が継続!

控訴審、労災地裁判決の勝利に全力を

アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会(船越正信会長)は、1月26日、尼崎市立労働福祉会館小ホールで第8回総会を開催し、約100人が参加しました。 (続きを読む…)

2011年11月10日

2012年度の役員体制について

 

   第7回総会・役員体制

 
      2011年11月5日
      アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会 (続きを読む…)

2011年2月1日

尼崎の会とは

「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」とは

2005年6月29日の、いわゆる「クボタショック」報道に尼崎医療生協理事長の船越正信医師らが非常な危機感を持ち、大勢の罹患者発生を懸念、医療生協を先頭に相談や救済活動を始めました。小田地域を中心とした訪問調査活動、アスベスト検診、被害者の掘り起こし等々の取り組みを長期間にわたる行う必要性から、運動母体・「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」(以下、「尼崎の会」といいます)を、同年12月に関係団体で立ち上げたものです。

アスベスト(石綿)の危険性を知りながら、アスベスト使用を続けた加害企業、危険性を知りながら使用の規制しなかった国の責任を追及し、相談活動を強めながら、真の被害者救済を実現する活動をすすめています。2006年3月27日施行の「石綿被害救済法」や労働者災害補償保険法による被害者救済制度は、きわめて不十分なものです。

これは、加害企業、規制を怠ってきた国の責任が明確になっていないからと我々は考えています。

アスベスト被害者の相談活動を継続

「尼崎の会」は事務所をJR尼崎駅近くに置き、アスベスト被害者の相談を受けています。相談内容は医療、法律、労働災害等問題によっては、医師や弁護士と連携して解決にあたっています。

年に2回程度、小田地区を中心に、公民館、地区会館で医療機関関係者や弁護士、労災問題の専門家による「相談会」を開催しています。また、尼崎市長洲中通に2005年に開設した「尼崎の会」事務所で、随時、相談に対応しています。お気軽にご相談下さい(秘密厳守)。

「尼崎の会」が取り組んでいる二つの裁判

加害企業であるクボタと国の責任を明確にさせる2つの裁判を取り組んでいます。

1つは、「環境型」裁判です。JR尼崎駅付近の人口密集地で大量のアスベストを使用して石綿管や建材を製造したクボタが、長期間にわたり大量のアスベストを工場周辺に飛散させ、甚大な被害を発生させた責任を問うものです。

もう1つは、クボタ構内でアスベスト等の運搬を行い、アスベスト疾患で亡くなった遺族がクボタと国の責任を問い、もう一人が国の規制責任を問う「労災型」の裁判です。

巷間伝えられる「クボタは謝っている」はこの裁判を通じて、全く嘘であることがわかりました。クボタは「アスベストを工場の外に飛散させていない」「飛散させていたとしても被害を及ぼすようなものでない」と因果関係を完全に否定しています。

一方、国は、「アスベスト粉じんの周辺住民に及ぼす危険の知見はなかった(危険は知らなかった)、規制権限の根拠法がなかった」等、一切責任を認めようとしていません。

深刻な被害の発症はこれから(決して過去の問題ではない)

アスベストによる中皮腫や肺がんが発症するのは、アスベストを吸い込んで20~50年が経過してからです(「尼崎の会」の相談では、60年が経過して発症したケースもあります)。

アスベスト被害者の今後の発症予測数は、18年後の2028年(平成40年)には9万名を超えるとしています。「10万人を超える被害」との研究もあります。この発症予測数は、我が国の公害・薬害史上甚大な被害として知られている水俣病の推定患者総数3万人、薬害スモンの確認された患者総数が11,127名と言われていることなどと比べるとそれらの数倍にも及ぶアスベスト粉じんによる健康被害がいかに広汎かつ深刻なものであるか理解できるでしょう。

有効な検診制度の確立を求めています

超ハイリスク地域に住む(住んでいた)市民は、1回のレントゲン検査で「異常がなかったから安心」でないのがアスベスト健康被害の特徴です。毎年1回は、アスベスト検診を受けましょう。尼崎市は保健所で「石綿のばく露による健康リスク評価に関する調査」を実施していますが、登録して毎年検査を受けている市民は300人を少し超える程度です。過去に尼崎市に住んでいた多くの人たちの検診制度もありません。国が責任を認めていないからです。私たちは、全国どこでも、国の費用負担による検診が受けられるよう、全国の関係団体と協同して国に要求をしています。

2005年12月13日

アスベスト被害からいのちと建康を守る尼崎の会が結成総会

被害実態を明らかにし、被害者救済、加害企業と国の責任を追及へ

アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会(準備会)は2005年12月13日、周辺住民に大きな被害が広がっているクボタ近くの尼崎市立小田公民館ホールで「学習と結成の集い」を開催。参加団体や被害者、周辺住民ら103人が参加し、被害者の救済、国や加害企業の責任追及、有効な検診制度の確立を求めることなどを目的に活動することや役員体制を確認しました。

(続きを読む…)