2016年4月15日

第11回総会に72人が参加 国・加害企業の責任追及に全力

いわゆる「クボタショック」から11年を迎え、深刻なアスベスト被害が今なお続いている中、「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」(船越正信会長)は4月2日、尼崎市立小田公民館で第11回総会を開催、72人が参加しました。
労災型の尼崎アスベスト訴訟控訴審は、2月15日に結審し、大阪高裁で5月26日に判決が言い渡されます。総会では、「尼崎アスベスト訴訟の到達点と今後の展望・課題」について弁護団の和田信也事務局長と菊田大介事務局次長が講演。各地の建設アスベスト訴訟では、国の責任について、東京、福岡、大阪、京都の各地裁が認め、京都では、建材メーカーの責任まで認めたことなどにふれながら、労働安全衛生法に基づく規制権限(具体的で実効性のあるもの)不行使の違法性が認められていると指摘し、5月26日の大阪高裁判決に期待しているとまとめました。 (続きを読む…)

2015年7月14日

「クボタショックから10年」学習・署名スタート集会に114人

クボタショックから10年

「アジア最大の被害。旧神崎工場から同心円状に広がる被害だが、クボタは今なお『因果関係を否定』。一方で多額の『救済金』」。——神戸新聞論説委員・加藤正文さん

「クボタショック」10年を機に、あらためて公害としてのアスベスト被害の深刻さを学び、知を力にしようと、アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会は7月12日、著書「死の棘・アスベスト 作家はなぜ死んだのか」で2015年科学ジャーナリスト賞を受賞した神戸新聞論説委員で神戸支社編集部長の加藤正文氏を招いて学習会を小田公民館ホールで開催し、114人が参加しました。
開会にあたり、船越正信会長が「公立病院退院後の往診依頼のなかで、中皮腫患者が相次いで4人。被害の深刻さは度を増している。加藤さんの話を力に、運動を広げ、国の責任を認めさせ、制度の改善につなげていこう」とあいさつ。
続いて加藤正文氏が「過去・現在・未来の『声なき声』に耳を傾けて」と題して講演。加藤氏は尼崎市杭瀬に育ち、神戸新聞の記者として臨海部の尼崎大気汚染、国道43号線排ガス等の報道を継続してきた経験を述べ、「まさか尼崎市中心部の住宅密集地に巨大なアスベスト工場があることを市民のほとんどが知らなかった。クボタ旧神崎工場で明るみに出た工場内外の被害。毒性の強い青石綿を8万8,671トン使用。国内最大の量。白石綿はさらに多く14万9千トンを使用。工場の中は充満する粉塵、防御せずに作業。従業員の半分が発症、4分の1が死亡という『死の工場』。工場外への大量拡散につながった」と指摘。「旧神崎工場から同心円状に広がる被害。責任が問われるが、クボタ社長は因果関係を否定し、『ピークは過ぎた』との認識だった」。加藤氏は立命館大学の海外調査に同行し、アメリカ、イタリア、カナダ等の石綿問題を取材。イタリア、カナダの露天掘り石綿鉱山の光景をスライドで報告、「石綿鉱山を起点に、神戸港に荷揚げされ、日通等によって工場に運ばれ、製品となって建設現場に。震災現場で見られたビル解体と大量の瓦礫。傍を通る大量の市民の肺に、髪の毛の5千分の1のアスベスト粉塵(死の棘)が突き刺さり、20年から50年を経て中皮腫や肺がんを発症する、『複合型ストック公害』」と指摘し、阪神淡路大震災に続き東日本大震災の瓦礫処理の状況を見て、国の対応はいつも遅れ、被害を拡大しており、アスベスト問題は、決して過去の問題でなく、現在につなげ、未来の被害を防ぐ抜本対策が求められると、まとめました。
八木和也弁護団長代行が、弁護団体制の変更と、これまでの闘いを振り返り、今後の課題を報告。粕川實則事務局長が労災型控訴審(9月7日)の参加要請と10月末までに大阪高裁に向けて5万署名の取り組みを提起しました。
日本共産党の堀内照文衆議院議員があいさつ。大門みきし参議院議員、宮本たけし、清水ただし衆議院議員のメッセージが紹介されました。

以上

2015年6月27日

神戸新聞・加藤正文論説委員を招いて学習会

クボタショックから10年

あらためて学び、知を力に!  アスベスト被害実態をもっと知ろう
「いのちに突き刺さる」アスベスト被害の悲惨、なお続く深刻なアスベスト被害。

石綿公害は終わっていない。明日の被害を防ぐには、患者を掘り起こし、石綿が舞った過去と現在をつながなければならない。その作業は未来のこの国の姿を映し出す鏡となるはずだ。(著書より)

記念講演 加藤正文氏

(神戸新聞東京支社編集部長・論説委員)

加藤氏の経歴:1964年、西宮市生まれ、尼崎市育ち。大阪市立大学商学部卒業。神戸新聞入社。経済部、北摂総局、阪神総局などに勤務。尼崎公害反対闘争、アスベスト被害の深刻さなどを積極的に報道。2015年4月、著書「死の棘・アスベスト 作家はなぜ死んだのか」(中央公論社)で2015年科学ジャーナリスト賞を受賞。加藤 正文著 中央公論新社 定価1700円(税別)

すべてのアスベスト被害者の救済の道を開くためにも、国・加害企業の法的責任を明確にする闘いを一層強めていくことが求められています。多くの市民のみなさんのご参加を呼び掛けます。参加費は無料です。どなたでも参加できます。

7月12日(日)午後2時から
尼崎市立小田公民館ホール

◇あいさつ 船越正信会長(尼崎医療生協理事長)
◇これまでの闘いとこれからの課題  兵庫尼崎アスベスト訴訟弁護団

以上

2015年2月20日

御支援に感謝。公害型・最高裁向けの署名は、終了しました

支援者、支援団体のみなさん

最高裁判所第三小法廷は、尼崎アスベスト訴訟の上告受理申立に対して、2月17日付で、不受理と決定し、あわせて被告・クボタの上告も棄却しました。
これにより、昨年3月6日に言い渡された大阪高裁の判決が確定しました。2遺族の原告のうち1遺族に対しては損害賠償を命ずる一方、もう1遺族に対してはクボタの責任が否定されました。国の責任については不問とされました。
この最高裁決定をふまえ、弁護団、「尼崎の会」は声明を発表しました。
この公害型のアスベスト訴訟では、神戸地裁段階から多くの個人、団体のみなさまから御支援をいただき、運動を支えていただきました。心から感謝申し上げます。
神戸地裁の判決に向けての署名は、69,966筆
大阪高裁判決に向けての署名は、97,086筆
最高裁の公正な審理を求める署名は、目標としていた3万を超えました。しかし、突然の今回の決定で、昨年12月24日に提出できたのは、17,806筆でした。
今週、弁護団が最高裁の担当書記官と面談する際に寄せられた署名すべてを提出する予定でしたが、残念ながらかないませんでした。
声明にもある通り、引き続き被害者の救済活動に全力を挙げて取り組む決意です。今後ともご支援をお願いいたします。

以上

2015年2月20日

最高裁がクボタの責任を認め、賠償が確定

クボタ旧神崎工場(兵庫県尼崎市)周辺の住民に中皮腫などの健康被害が多発しているのは、工場からのアスベスト飛散が原因、国が適切な規制を行わなかったことも被害を拡大させたとして、2遺族がクボタと国の責任を求めた訴訟で、1遺族についてクボタの責任を認め、同社に約3200万円の支払いを命じた大阪高裁判決が確定しました。
最高裁判所第三小法廷(大谷剛彦裁判長)が17日付で、原告とクボタ双方の上告を棄却し、高裁判決が確定したものです。アスベスト工場の周辺住民の被害について、加害企業の責任を認める(ただし、大阪高裁が認めた飛散範囲は、工場から300mと被害実態とはかけ離れたもの)判決が確定したのは初めてのことです。

原告と弁護団が記者会見

原告、弁護団、アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会(以下、「アスベスト尼崎の会」)は19日、神戸地裁司法記者クラブで記者会見し、八木和也弁護団事務局長が「旧神崎工場周辺における住民の被害は現在でも増加の一途をたどっており、その被害範囲は優に半径1.5kmに及んでおり、最高裁決定はこの歴然たる事実を無視する不当なもので、弁護団、『アスベスト尼崎の会』としては到底受け入れられない」「アスベスト被害は決して過去の問題ではなく、今なお中皮腫等の被害が拡大しており、引き続き被害者の救済に全力を挙げ、国・加害企業の法的責任範囲の拡大をめざし、活動を続ける」との声明を発表しました。 (続きを読む…)

2014年9月5日

9月30日の労災型判決が延期ー判決日は未定

9月30日に予定されていた、労災型の尼崎アスベスト訴訟・神戸地裁判決が延期となりました。
被告・国が8月29日に神戸地裁に対して「判決の延期」を申し入れ、同日、地裁が原告側弁護団に意見を求めてきました。弁護団は「延期せず、当初予定通り判決を」と地裁に返事をしていました。
ところが、9月5日、地裁が職権で「9月30日の判決期日を取り消し、追って指定する」と、弁護団に連絡をしてきました。詳細は、後日ニュースで報告する予定です。
したがって、当日の傍聴支援、報告集会は中止とし、判決日が確定した段階であらためてお知らせします。
泉南アスベスト訴訟の最高裁判決が10月9日に予定されており、神戸地裁は最高裁判決を参考にすると思われます。また、9月17日に判決言い渡しが決まっていた福岡地裁の九州建設アスベスト訴訟の判決も延期となっています。

2013年10月10日

尼崎アスベスト訴訟(公害型)控訴審が結審

クボタ旧神崎工場周辺住民に深刻なアスベスト被害が発症していることが判明した、いわゆる「クボタショック」から8年半。2007年5月に、2遺族が加害企業・クボタと規制を怠り被害を拡大した国の責任を問い、損害賠償を求めた尼崎アスベスト訴訟の控訴審が9日、大阪高裁(小島浩裁判長)で結審しました。判決は来年3月6日に言い渡されます。 (続きを読む…)

2013年2月14日

船越会長がラジオ関西「医療知ろう!」に出演

ラジオ関西の「寺谷一紀と!い・しょく・じゅう」の2月7日放送の「医療知ろう!」に船越正信会長(尼崎医療生協・理事長)が出演。「尼崎アスベスト公害裁判について」と題して、寺谷キャスターの質問に応えました。

http://www.youtube.com/watch?v=TN6VHGvVWYQ

上記をクリックしていただくと、youtubeでご覧いただけます。

2013年1月29日

「尼崎の会」第8回総会に100人

深刻な被害が継続!

控訴審、労災地裁判決の勝利に全力を

アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会(船越正信会長)は、1月26日、尼崎市立労働福祉会館小ホールで第8回総会を開催し、約100人が参加しました。 (続きを読む…)

2010年6月1日

1000人が「人間の鎖」でクボタ旧神崎工場を包囲

アスベスト被害の責任を認め、償え!

「国とクボタはすべてのアスベスト被害者に謝れ、つぐなえ」と2010年5月30日、兵庫県尼崎市のクボタ旧神崎工場を包囲する「人間の鎖」集会が開かれ、1,000人が参加しました。「5・30クボタ包囲人間の鎖実行委員会」(実行委員長・船越正信尼崎医療生協理事長)の主催。 (続きを読む…)

2005年12月13日

アスベスト被害からいのちと建康を守る尼崎の会が結成総会

被害実態を明らかにし、被害者救済、加害企業と国の責任を追及へ

アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会(準備会)は2005年12月13日、周辺住民に大きな被害が広がっているクボタ近くの尼崎市立小田公民館ホールで「学習と結成の集い」を開催。参加団体や被害者、周辺住民ら103人が参加し、被害者の救済、国や加害企業の責任追及、有効な検診制度の確立を求めることなどを目的に活動することや役員体制を確認しました。

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