2015年11月17日

クボタは、加害責任を認め、謝罪せよ!(クボタ本社前配布ビラ)

クボタは、加害責任を認め、謝罪せよ!

「50年の経過後に『排出行為に無過失責任』を負わせるのは、経済活動の自由及び財産権に対する侵害で許されない」(裁判におけるクボタの主張)

裁判で加害責任を断罪されても、遺族に謝罪しないクボタ社長

クボタの発表(本年9月末現在)によれば、兵庫県尼崎市のクボタ旧神崎工場周辺住民279人が、中皮腫やアスベスト関連疾患に罹患し、死亡・闘病という甚大な被害を出しています。クボタ労働者の犠牲者も195人。あわせて474人が犠牲となり、今も増え続けています。医学的な資料が整わず泣き寝入りした方は、想像もつかない数と思われます。
最高裁判所第三小法廷は、本年2月17日付けで大阪高等裁判所の判決を支持し、クボタの加害責任が確定しました。
クボタは、2005年6月の「クボタショック」以降、自らが使用し続けてきたアスベストとの因果関係は明らかでないとして、法的責任を否定し続けてきました。世論に押されて、クボタは、2006年4月の「救済金」の支払い制度をつくりましたが、「旧神崎工場の近くにお住まいの方に影響を及ぼした可能性は否定できない」と、責任を曖昧にしたままです。一方、裁判では一転して「早くから自動化・密閉化をしており、アスベストの飛散はない」と、最後まで責任を完全否定し続けたのです。
最高裁決定によって、クボタが同工場周辺住民に中皮腫など死に至る深刻な健康被害をもたらしていたことが法的に確定。クボタは賠償金を振り込みました。しかし、最高裁決定から9ヶ月経っても、被害者に対する直接の謝罪すらありません。「いのちを金で買う」のがクボタの姿勢でしょうか?

旧神崎工場周辺のアジア最大の被害(いのち)の犠牲で今日のクボタがある

クボタは、資本金840億円、総資産は2兆4,768億円、今年3月期の営業利益は2,041億円を超える日本を代表する大企業です。
クボタは、人口密集地の旧神崎工場で1954年から95年までの41年間にわたって23万トン(中皮腫を発症するリスクが500倍とされる青石綿8.8万トンを含む)を超える大量のアスベストを使用し、石綿セメント管や建材を製造してきました。そして、製造工程から発生したアスベスト粉じんを工場周辺に撒き散らしてきたのです。クボタ旧神崎工場周辺のアスベスト被害者は、アジア最大の規模となっています。この深刻な犠牲の上に、今日のクボタがあるのです。
社会的影響力をもつクボタは、加害責任を真摯に認め、被害者全員に、正式に謝罪すべきです。

クボタショックから10年  なお続く深刻なアスベスト被害

尼崎の中皮腫死亡リスクは全国平均の10倍
小田地域では30~50倍

労災・公害の区別なく、厚労省が昨年9月に発表した「中皮腫による死亡者の年次推移」では、年間1,400人が死亡しています。尼崎市における中皮腫死亡者数は近年30~40人と全国的に突出した異常な犠牲者を数えます。全国的には10万人に1人、尼崎では1万人に1人、全国比で10倍の超ハイリスク地域です。
クボタ旧神崎工場が操業していた尼崎小田地域を見てみると、環境省の委託を受けて行った尼崎市のリスク調査結果などから見て30~50倍の中皮腫死亡リスクが推測できます。
厚労省の「年次推移」は、定年退職後に故郷に帰って中皮腫等で亡くなった場合は、死亡した府県でカウントされますから、クボタ由来の中皮腫死は全国に広がっています。

文責・粕川實則
以上