2016年2月19日

労災型・尼崎アスベスト訴訟第三回弁論に90人が傍聴支援

神戸港からクボタにアスベストを運搬して肺がんで死亡した山本隆彦さん(享年63歳)と、溶接作業で耐熱手袋などから飛散したアスベストを吸い込んで肺がんで死亡した藤原信之さん(享年56歳)の遺族が、規制を怠った国とクボタの責任を問う労災型の尼崎アスベスト訴訟の控訴審が2月15日、大阪高裁で第三回弁論が行われました。当日は、雨まじりの木枯らしが吹き荒れる寒い天候でしたが、90人が傍聴し、原告を激励しました。
原告弁護団は、労働者の生命よりも産業活動を優先した神戸地裁判決をあらためて批判し、1月22日の大阪建設アスベスト訴訟大阪地裁判決、同29日の京都建設アスベスト訴訟京都地裁判決は、双方とも国の責任を認め、京都では建材メーカーの責任も認めていることにふれ、「控訴審では、利益を求めてコスト削減を優先したため、そのしわ寄せが労働者の命に及んだ事実を真摯に受け止め、経済活動を優先させるのか、人命・健康を優先させるのかという価値判断を伴う重要な事件であることを認識の上、公正な判断を」と、訴えました。
この日で結審となり、判決は5月26日の午後1時20分に言い渡されることが決まりました。
弁論の後、大阪市立中央公会堂で報告集会を開催し、弁護団が弁論内容を詳細に報告し、原告の山本、藤原両氏が傍聴参加者にお礼と判決公判への参加を訴えました。「尼崎の会」粕川實則事務局長が、尼崎の会の第11回総会を4月2日に行うこと、5月26日の高裁判決時は、今日に倍する参加を実現しようと呼びかけました。

以上